クルマ好きが高じて、
生命工学の世界から自動車開発の仕事へ
在学した大学が郊外にあり、学生時代は通学やアルバイトで毎日のように自動車に乗っていたことで、クルマが大好きになり、将来は自動車開発の評価や設計の仕事に携わりたいと思っていました。そんな時に、大阪で開催されたアルテクナの企業説明に偶然顔を出したことがきっかけで、当社が自動車業界に大きく関わっていることを知りました。ここならきっと自動車業界に幅広く関われるだろうと考え、入社を決めました。大学では生命工学が専門で、植物が水を吸い上げる道管の研究をしていたのですが、機械工学の経験がない私でも希望通りに日本を代表する大手自動車メーカーに配属してもらえたことは、当時とても嬉しく思ったことを覚えています。
入社当時は、会社が派遣業務から、業務委託開発の案件を増やしていこうという流れがあり、配属後1ヶ月ほどしてすぐに自動車メーカー内にあるアルテクナの委託チームで、衝突安全性能をコンピューター上でシミュレーションするCAE(Computer Aided Engineering)解析の仕事に就きました。ここでは、北米など世界各国の衝突安全性に関わる法律に基づいて、それぞれの条件をクリアする安全性能について日々解析を行なっていました。その後、リーマンショックがあり、現場の縮小に伴い同じメーカー内でのCADシステムの管理業務に1年半ほど関わり、駆動系のCAE振動解析の業務に5〜6年携わった後に、電動車の実車評価の業務に異動。14年ほど同じ部門で経験を積み、現在はチームリーダを務めています。