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社員インタビュー

技術者の現場

技術者としての原理原則を大切に。
これからも先端技術の最前線で仕事を続けたい

評価実験

光川 輝明42歳

2008年入社(新卒)兵庫県立大学大学院卒

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クルマ好きが高じて、
生命工学の世界から自動車開発の仕事へ

在学した大学が郊外にあり、学生時代は通学やアルバイトで毎日のように自動車に乗っていたことで、クルマが大好きになり、将来は自動車開発の評価や設計の仕事に携わりたいと思っていました。そんな時に、大阪で開催されたアルテクナの企業説明に偶然顔を出したことがきっかけで、当社が自動車業界に大きく関わっていることを知りました。ここならきっと自動車業界に幅広く関われるだろうと考え、入社を決めました。大学では生命工学が専門で、植物が水を吸い上げる道管の研究をしていたのですが、機械工学の経験がない私でも希望通りに日本を代表する大手自動車メーカーに配属してもらえたことは、当時とても嬉しく思ったことを覚えています。
入社当時は、会社が派遣業務から、業務委託開発の案件を増やしていこうという流れがあり、配属後1ヶ月ほどしてすぐに自動車メーカー内にあるアルテクナの委託チームで、衝突安全性能をコンピューター上でシミュレーションするCAE(Computer Aided Engineering)解析の仕事に就きました。ここでは、北米など世界各国の衝突安全性に関わる法律に基づいて、それぞれの条件をクリアする安全性能について日々解析を行なっていました。その後、リーマンショックがあり、現場の縮小に伴い同じメーカー内でのCADシステムの管理業務に1年半ほど関わり、駆動系のCAE振動解析の業務に5〜6年携わった後に、電動車の実車評価の業務に異動。14年ほど同じ部門で経験を積み、現在はチームリーダを務めています。

光川 輝明

技術者として大切にしていること、
それは「原理原則を守る」

派遣や委託として部門やチームは何度か変わりましたが、新卒時からかれこれ20年ほど同じ自動車メーカーで働いています。現在の電動車の実車評価部門は、委託部門もメーカー内にあるので、長年築かれてきたノウハウをはじめ、過去のデータなどの評価の核心部分はアルテクナの委託チーム内に蓄積されています。メーカー側は人事異動で担当者が数年おきに変わることが多いので、よくアルテクナの委託チームに「いついつの過去のデータは?」「以前はどう進めていましたか?」と、メーカー側から聞かれることもあります。もちろん書類では引き継ぎされているものの、このように日頃から私たちが頼られているのは、長年の積み重ねによって信用と信頼を得てきたからだと、いつも実感しています。
特に印象的に残っているエピソードとしては、あるEV(Electric Vehicle)の開発時に、車のコンセプトや社会的価値の観点から「性能はこうあるべき」という提案をしたことがあります。その後、提案内容がそのまま会社の標準となる評価性能として採用され、実際に市場で販売されていることです。現在、皆さんが街中で見かけるクルマに提案内容が実装されているのは、技術者冥利に尽きますね。
私がエンジニアとして大切にしていることは、「原理原則を守る」こと。常に今やっていることは本当に必要なのか、それは見直す必要はないのか、とその都度基本に立ち返り、改善を繰り返しています。基本を守ることは、良いものを作るためのすべての根源になっていると私は考えます。「走る、曲がる、止まる」の自動車の基本性能は、クルマづくりのすべての土台になっています。どんなに自動化されても、安全な基本性能があってこそのセンシング技術です。その基本性能の評価に携わっていることを誇りに思っています。

光川 輝明

常に最先端技術の情報に接し、
技術者として学び続ける

リーダを務めているEVの実車評価の委託チームでは、数名のサブリーダーと共に、十数名のメンバーで業務に取り組んでいます。メンバー同士の仲が良く、休日には自宅に4〜5人のメンバーがよくやってきてボードゲームを楽しむなどプライベートでも交流があります。
私が誘っているわけではなく自然と集まってくるのですが、休日までよく上司の家に行きたいと思いますよね(笑)。仕事の後にご飯もメンバーで行くことも多く、和気藹々とした、いい人間関係で仕事ができています。
また、エンジニアとしては技術のトレンドを常にキャッチアップするように意識しています。世界を席巻する中国のEVは、充電器性能などの進化が早く、数ヶ月単位で新技術や充電池等の性能向上がリリースされることがあります。そのため、毎日30分から1時間程度の時間を確保して、EV先進国の中国や欧州のメーカーのリリースや現地サイトのニュースなどの最新情報をチェックし、今後商品になりそうな情報トレンドを常に追うようにしています。
技術者を目指す皆さんには、技術の基本となる基礎知識の土台を大事にして、しっかり身に付け、腕に覚えがあると思う人にどんどん来てもらいたいですね。私もエンジニアとして、年齢に関係なく、これからも最先端の技術に実務で携わり続けたいという目標を持ち、未来の技術にアンテナを張り続けたいと思います。

光川 輝明

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