自動車業界で解析用の
3Dモデリング業務で経験を重ねる日々
学生時代の就職活動を通じて、CAE(Computer Aided Engineering)解析の業務を知り、その分野で多くの派遣先があるアルテクナに入社しました。私は、高専から神戸大学の理学部数学科の3年次に編入学したのですが、高専では機械工学を学び、大学では数学を学んだこともあり、その両方の知識を活用できる業務がCAE解析だと感じています。CAE解析はコンピューター上で様々なシミュレーションをするのですが、私の場合は入社時に携帯電話の落下シミレーションモデルを見たことがとても印象的でした。CAE解析は例えば落下した携帯電話のどこがどのように壊れるかをコンピューター上で解析して、そのデータから、どこをどのように強化するべきかなどの検証に活用されます。実機を製作する前に様々なシミュレーションを行い、設計の改善をすることで、開発に伴う期間やコストが削減され、開発の生産性も向上するメリットがあります。
入社後は希望通りに大手自動車メーカーの解析部門に配属されました。解析部門では衝突安全、自動車のドアの強度、歩行者保護設計など各部門からの解析依頼が集まる部署でした。
ここで私は3D CADソフトのCATIAを活用して、CAE解析に利用するメッシュモデル作成をしてきました。その後、同じ自動車メーカーで九州に新規部署を立ち上げるというタイミングで、営業から打診を受けて、九州の解析部門への異動を希望しました。ここでも、自動車の衝突安全に関わるCAE解析に用いるメッシュモデル作成に携わり、モデル作成のスキルと経験を重ねてきました。